愛媛の地が学びの場
農・工学部との対比
ものづくりコースの専門カリキュラム
実践と理論の往復
愛媛の地が学びの場
「愛媛の地が学びの場」という言葉には、大学の中だけにとどまる必要はないという本コースの理念が込められています。愛媛県は、カンキツ生産量が全国で最も多く、野菜の多品目生産が特徴的な農業、紙製品出荷額日本一のまちがある紙産業、養殖が盛んな水産業などが特徴的です。また、造船、繊維、機械、選果機などの製造業・メーカーの集積地でもあり、ものづくりコースの柱である工学教育を特徴付けています。
産業イノベーション学科は学科を構成する三つのコース(海洋生産科学コース・紙産業コース・ものづくりコース)の垣根が低いのも特徴となっています。海洋生産科学コースと紙産業コースは「対象」がコース名に付けられているのに対して、「ものづくり」は方法です。水産業、紙、農業に関連した課題研究では、他のコースと連携して取り組むこともあります。
農・工学部との対比
ものづくりコースは工学系教員2名、農学系教員1名により構成されており、工学・農学横断型の課題研究にも取り組んでいます。本コースは、従来の工学部や農学部の積み上げ型学習に加えて、大学の外に出て課題に取り組む課題解決型学習を行っていることが特徴で、現場指向の教育を実施しています。
工学部や農学部の専門基本科目に加え、経済・経営・企画等の必修科目もあり、学びの対象の広さは知識の裾野を広げることができ、俯瞰的な考え方やモノの見方ができるようになり、多角的な視点が身につきます。より高い専門性を身につけたい方は、教員が所属する大学院の研究室へ進学することができます。
ものづくりコースの専門カリキュラム
ものづくりコースの専門カリキュラムは工学部機械系の生産システム系科目をベースに設計されています、四力学(材料力学、流体力学、機械力学、熱力学)の足りない部分、自らの課題研究対象物に関する足りない知識は、工学部や農学部の科目を受講することが推奨されます。
数学、物理、生物、化学などの理科系基礎科目はどの分野に進んでも学んでいて損することはなく、社会共創学部の選択必修科目(数学と物理はものづくりコースの必修)となっています。
実践と理論の往復
ものづくりコースの課題対象は大学キャンパスの外にあることが多く、必然的に大学と現場を行き来して活動します。夏は汗をかきながら、冬は皆で暖まりながら活動を行うこともあります。1~2年生は教養系や座学の科目が多く、2年生の後学期以降はプロジェクト演習、4年生では卒業研究に関わります。また、産業界のご協力の下、インターンシップの支援も行っています。地域イベントへの参加、高校生・小中学生向け出前講義の企画などは、準正課教育として後押ししています。積極的な学びの姿勢は、産業界からも熱い視線をいただいております。